progessive三日坊主日記・ネオ

屁理屈言いの趣味男による仕事には何にも役に立たないくだらないブログです。

「ネットと愛国 – 在特会の『闇』を追いかけて」安田浩一(著)講談社刊の感想文

ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)小林よしのり辺りからフジTVデモ位でどうも一線を越えたなぁ、と思っていた保守運動だが、いつの間にかある程度の支持者層が出来てきたようで、やしきたかじんの番組などでとっくに死後になったと思っていた”売国奴”という言葉を普通に言うにようになり違和感が大きくなった。たぶんこれは私の思想信条に偏りがあり、どちらかと言えば左寄り、もしくは中道左派位(自分では左翼趣味と呼んでいる。左翼と名乗るほど勉強してないので)だからなのかと思っていた所にこの本を読んだので、凄いショックを受けた。愛国者の純粋な気持ちは理解しているつもりだったが、在特会の「闇」は予想以上だった。

著者はしっかり在特会周辺を取材して、実際に話を聴き素晴らしいレポになっている。私はこの本を読むまで色々勘違いをしていた。勘違いは次の通り。

1:在特会のメンバーは在日外国人(特に在日韓国・朝鮮人)の人と係わり合いが無い、もしくは話したことが無い。

2:在特会の会員は天皇もしくは皇室、日本人を敬っている。

3:在特会の会員は日本・日本人の文化についてよく知っている。

特に1.は確実だと思っていた。民族ではなく個人を見たら日本人と見分けは付かない。だから・・・

私自身、在日朝鮮人の女性とお付き合いしたことがある(正確に言うと在日朝鮮人と日本人の両親を持つ方。通名を使っていた。)全く気付かなかった。別れる(振られる)前に告白された。私は「ふーん」という反応しかしなかった。本人曰く時々ハングルを使っていたらしいが特に気にも留めていなかった。ハングル語でお父さんのことを「アッパ」、お母さんのことを「オッパ」と呼ぶらしく、私との会話でも時々使っていた、と言われた。日本人でも父のことを「お父さん」「パパ」「おやじ」など色々な呼び方があるし、弟は自分の子供から名前で呼ばせていた。そのバージョン違いだと思っていた。在日朝鮮人でも好きな人は好きだし、どうも性格が合わないなぁという人もいる。それくらいで別に気にする必要も無いと思っていた。学生時代は韓国・中国・アメリカからの留学生とも仲良く話してた。そういった経験の無い人なのだろうなぁ・・・と思っていた。

ところが本を読むと、在日韓国・朝鮮人の人と関わりのある人でも運動に参加している。(p139,314)しかも、友達で自分の主張と友情の天秤で悩んでいる人や自分が外国人(本書ではイラン人と日本人のミックス(本書ではハーフという書き方をしているが、ご本人たちはこの言葉には半分・半人前というようなニュアンスがあるため好まないと聴いたのでここではそのように書く。)という当の在日外国人も会員にいた。

これは凄いことだな

というのが正直なところ。

2,3:についてもアレ?と思った。

天皇陛下は日本国憲法を尊重し「現憲法下での象徴としての地位」を受け止め、日の丸掲揚についても「強制は望ましくない」と考えていらっしゃる。しかしながら在特会の主張やスピーチには殆ど天皇陛下や皇室に対する言及が無く、(書くのも嫌なのだが)「チョンは出て行け」「シナ人は出て行け」など『「在日(朝鮮・中国人)外国人」が嫌い』から始まっているように思える。皇室を敬うが出発点ではなさそうだ。

また、日本人を敬うなら日本で差別に苦しんでいる被差別層へのバッシングなど行わないと思っていたが、”水平社博物館事件”と呼ばれる事件にて「エッタ」「ドエッタ」と呼び、現在首謀者は博物館から慰謝料1000万円を求める訴えを起こされている。その際在日関係の写真展をやっていたことが気に喰わなかったらしい。

また広島の原爆ドームの目の前で核武装を主張するという「ヤッちまってるなぁ・・・」と思える行動に出た。確か田茂神某も同じ主張をして広島の人から総バッシングを受けたと聞いた。私なら「日本人の命を奪った核兵器などとんでもない」と思うのだが、どうもこの意見は左翼による自虐史観らしい。

これらの間に行動する保守陣営内部での分裂があったようで、色々と保守同士での内ゲバがあったらしい。安保闘争末期の凄惨なものではなく、ネットでの誹謗中傷に留まっているようだが、その過程で在特会は孤立を深めどんどん主張が先鋭化していく。まるでカルト教団を見てるような感じだ。宗教社会学などの本を読む限り、宗教団体は抑圧されるほど先鋭化し、内部の結束が高まる。教祖が出した予言が外れると、辞めていく人も多いが残った信者は「教祖や我々の活動のおかげで危機が回避された」と思い更に強い結びつきが発生する。

著者の会員に話しを聞きながら、会員たちの承認欲求について思いをめぐらす。会長の桜井誠に対しても。私も承認欲求が人より強いと思っているが、この行動は起こさない。言葉を変えるとそういった機会が無かったし、主張に共鳴できなかったし、一緒に行動する機会があってもそんな勇気はないと思う。

承認欲求は人間の根強い欲求だと思うので、簡単には終わらない。ここでも宗教社会学の学説を借りると、宗教行事や集会へ行くと「お帰りなさい」など戻ってきた、仲間に入った、と思えるような言葉を多用する。私は趣味で新興宗教の本部や行事を見学するのだが、そういった例を沢山見た。

この承認欲求は厄介な問題だと自分でも思う。どうしたらこれが満たされるのか?と私が訊かれたとしてもよい回答が出来ない。

読み終えたあと、主にツイッターでやり取りされる”反・左翼”や”反・在日韓国・朝鮮人”の主張を見てみる気がした。相変わらず根拠がイマイチなのだが。それらの人のツイートを読む限り、著者は”左翼で在日朝鮮人”と思われているらしい。敵は在日韓国・朝鮮人、それに加勢する企業や民主党は敵。もう一歩で陰謀論になる。たぶん主張彼らの言っている”在日朝鮮・韓国人”をロックフェラー家やフリーメーソンと読み替えても変わらなく日が来るかもしれない。

1985年のクラッシュ・ギャルズ

1985年のクラッシュ・ギャルズ

「1976年のアントニオ猪木」を書いた著者のプロレス・ノンフィクション

ノンフィクション部分とその頃親衛隊をしていた千草ファン(現在はライター)の思い出の2つが交差するように書かれており、非常に読みやすい。

タイトルの”1985年”というのはクラッシュ・ギャルズの全盛期で、ダンプ松本に長与千草が髪を切られた年のことでその前後も書かれている。その後2009年に全女の経営者が無くなり、2011年に千草がドッグ・カフェを開店するまで記録されている。

気になったのは、”フィジカル・エリート”の飛鳥に対してコンプレックスに近い感情をいだいていた千草が、初めてプロレス業界以外の友人が「元アイドルのロックスター」という描写がある。最終的千草は数千万というお金をその「元アイドル・・・」に貢ぎ貯金が一切なくなったという描写。1986年前後と思われるが「元アイドルのロックシンガー」全く思いつかない。菊池桃子と元リンドバーグのボーカルくらいしか思いつかない。結局、千草が自殺を思いとどまった時以降連絡を取っておらず、ジャガー横田から「悪い友達」と言われている。

あと、19997年の飛鳥VS冬木戦と時のケーフェイの描写。

「男子プロレスラーは技を左中心にかけるが女子プロレスラーは右中心でプロレスが成立しない。

「冬木さん、自分は右しかできないです」

「全然問題ないよ。俺が合わせるから。どんな技を使うの?」

「冬木さんに使えるのはフライング・ニールとかムーンサルト・プレス、腕ひしぎ逆十時くらいです」

「わかった。それでいいよ」

”すごく簡単な打ち合わせだった。”という著者の描写なのだが冬木は全て千種に合わせて試合を行い、

「冬木さんは本当に凄いプロレスラーだった」

と言って心から尊敬してる。

淡々と書かれているが、結構リアルな描写。

それに加えて、最初に書かれる全女の暗黙もルール。

千草はつかこうへいの舞台に立った時、つかこうへいにもたれかかって寝てしまい、この一件で一気に信頼した・・・etc

ノンフィクションに信憑性を与えるのが志生野アナウンサーの証言。文中では少ししか証言しないが著者は結構な取材・インタビューをしたと思う。ある意味第三者であり、歴史を知ってるだけに視点が違う「全女の暗黙のルールを持ち込んだのは清美川梅之である」など、証言は貴重である。

「1993年の女子プロレス」の前章として読むには最高の本、その後「1993年~」の最後にある年表を読みながら本編を読むのが分かりやすい読み方が出来たと思う。私は順番を間違えた。

あの”最も有名な”宇宙人写真の元ネタが特定された!!

あの”最も有名な”宇宙人写真の元ネタが特定された!! – 並木伸一郎のMYSTERY TODAY

↑この写真、まさにお馴染みの写真。宇宙人と言えばこの写真。

これが60年以上前のエイプリールネタだったという事が”やっと”判明した。翌週号にはエイプリールネタであることをはっきり書いている、とのこと。

発見したこともさることながら、出典自体が今まで不明だったことに驚いた。

元の雑誌の写真は結構はっきり写っている。

元の記事forgetomori » The FBI/KGB/SS Alien Photo: Found

に詳細な分析結果が書かれている。

Google翻訳先生での確認したところ、

分析した結果、写真は合成した上で解像度がかなり低くしているらしく、

「宇宙人のはいている靴のようなものは、当時のローラースケートである。」

「宇宙人を捕らえているFBI?(もしくはCIAなどと今まで思われていた)は乳母車を押しているものを合成したと推測される。」

「後ろの女性の合成はかなり杜撰で左側の女性が右側の女性を手で押さえているにも関わらず、右の女性は左の女性より前に出ている。更に宇宙人より前に出ているように見られる。」

「2003年にはオリジナル写真の出典は分かっていた。」

など。

60年掛けた壮大なネタ振りは中学生くらいなら一度は経験する「ムー脳」(月刊ムーに載ってる様な記事を好む)の心を興奮させビンビンにさせたのだ。

ネッシーやミステリーサークル、ミステリートライアングルのように”あの”映像のネタが次々と明かされるのが凄い楽しみ。夢は起きれば醒める、という事は必然か。

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