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月別アーカイブ: 6月 2012

古賀政男のオナニー

ニッポンモダンタイムス Empire of Jazz

八方破れ言いたい放題―著名人69人を爼上にのせて悪口雑言メッタ斬り

最近リイシュー盤が出るなど脚光を浴びるディック・ミネ、生前の記憶は全く無い。かなり無茶してたというのは噂では色々聞いた。この本はそんなミネの「言いたい放題」が満載なのだがそこにに興味のある一節が。

古賀先生と呼んでいた古賀政男についてこんなことを書いている。

「釈迦の仏壇返し」これも古賀先生に教わったんだけどね。あの人、性的にちょっと変わったとこあってね。

下に布団敷いて、押入れの上の段に登るの。それでセンズリかいて、それっていうとき、布団に転がり落ちるんだって。それが最高にいいんだって。これが「釈迦の仏壇返し」。これじゃ、新婚の奥さんも逃げ出すよな。

最後の一節にもあるようにやや何某かをほのめかしている。

 古賀先生の言葉で忘れられないのが、

「女は魔物だ!」

どういうことかよくわからないけど、忘れないよ。あの人、一回結婚してるんですよ。だが、女房がすぐ逃げ出した。原因はどっちにもあるんだががね。

古賀先生は女言葉を使うんだよ。ちょっと高い声なんだけど、口もと押えて「あらっ」なんて、しょっちゅうやってた。

決定盤 古賀政男 心のギター

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なんとなくは知ってたが。

わからないのは何で俺がこの本を持ってるのか?自分で買った覚えはあるのだが何で買おうと思ったのか・・・どういうことがよくわからないけど・・・

 
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投稿者: : 2012/06/24 投稿先 BOOK, 芸能, Music,

 

「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)藤沢数希著

「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

原発賛成派、池田信夫の劣化コピーの藤沢数希の著作。この本に関して言えば池田信夫の本よりはマシな内容。理由は引用される資料には出典が記してある。これは地味ながら重要。

内容は池田信夫の著作とほぼ内容ながら結論が若干違う感じ。内容は、

1:原子力より火力・水力発電の方が死亡確率が高い。

2.放射線のリスクは思っているより低い。

3.自然再生エネルギーはコストが高い。

4.化石燃料はいつか枯渇する、それに比べてウランは・・・

5.経済と命はトレードオフの関係には無い。

6.原子力の解説

7.次世代の原子力発電は有望

8.福島第1原発事故は人為的なミス

9.原発事故の賠償額は対した問題では無い

というような感じ。

池田信夫との違いはスマートグリッドにやや懐疑的という位。

P104.化石燃料はいつか枯渇する石油は40年、と書かれているがウランも100年

→枯渇する年数の問題でウランは無尽蔵ではない。石炭は122年。

P159.それでも原発を推進するには核燃料サイクルの開発で克服しよう。そのため研究開発は続けるべきだ。成功例もある。

→もんじゅの失敗については「根気よく開発」の一言で終わり。

p.167高レベル廃棄物の処理は固化体ガラスにして深い海溝に捨てればよい

→現在はロンドン条約で禁止されている点「一つのオプションとして残しておく」「モンゴルなどに引き取ってもらえばWin-Winの関係を築くことは可能」など何一つ現実的ではない。海溝に捨てるとすればロンドン条約からの脱退させられる可能性を配慮してない。

P199.核融合炉も有効

→と書いてあるだけ。

今原発に突っ込まれている問題に関しては池田信夫と同じロジックで反論って感じです。しかし、こちらの方が誠実かなと思う。

まぁ、経歴査証疑惑もある御仁ですのでちょっと遠めに見つめておこうかと。

 
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投稿者: : 2012/06/16 投稿先 BOOK, 震災・原発, , 事件・事故

 

『諸君!』『正論』の研究――保守言論はどう変容してきたか上丸 洋一 (著)

『諸君!』『正論』の研究――保守言論はどう変容してきたか以前(3.11以後)図書館で『正論』を立ち読みした時、渡辺昇一が「はやぶさを作った日本の技術力で増殖炉もんじゅを完成させ、輸出すれば日本の未来は明るい。」とか書いてあって「マジで書いてるのか!!??」と衝撃だった。もんじゅの完成予定は”2030年以後”で完成する見込みやロードマップも未定なのに・・・余りのバカ論文っぷりに衝撃を受け図書館に行く度にペラペラめくるようにしてる。

でこの本。2段組411Pの厚い本で読み通すに時間がかかってしょうがない。中々な労著って奴で、正論、諸君を読んで、周辺の論文を読んで、事実関係を調べて・・・まぁ正直言って疲れそう・・・という想像。目次は下の通り。

序章 生きている紀元節―なぜ、『諸君!』『正論』の研究なのか
第1章 『諸君!』創刊への道
第2章 カリスマの残影―鹿内信隆と『正論』創刊
第3章 日本核武装論―清水幾太郎と西村眞吾の間
第4章 靖国神社と東京裁判
第5章 A級戦犯合祀不快発言と天皇の戦争責任
第6章 永遠の敵を求めて
第7章 岸信介と安倍晋三を結ぶもの
第8章 朝日新聞批判の構造
第9章 空想と歴史認識―田母神俊雄と林健太郎の距離
終章 蓑田胸喜と『諸君!』『正論』の間

単に右翼雑誌だと思っていたが、昔はいい時代だったんだなぁとしみじみ・・・一応左翼へのカウンターである雑誌だったが左翼同様、論者の中にも論争がありそれを許容していた(当然雑誌にも反論が掲載された)。それが様々な時代の出来事が重なり今のおかしな論調になっていった歴史が詳細に書かれている。

読む限り変化のきっかけになったのは、

1.冷戦の終結

2.村山談話

3.昭和天皇靖国参拝に関する富田メモ

4.小泉訪朝

5.民主党政権発足

冷戦時代、韓国は「反共の塞」としての仲間であり、日本の植民地支配も起こったものとして受け止めどうやって今後を過ごすか?が論争のテーマであった。そして冷戦の終結、村山談話の発表により日本が謝罪したことへの反発、昭和天皇がA級戦犯の合祀に否定的な意見を持っていたことによるA級裁判や東京裁判、靖国神社自体の問題、小泉訪朝によって拉致事件を北朝鮮が公式に認めたことで、「敵」がどんどん変化していった。反日という言葉も記事のタイトルになったのは1969年~1989年まで通算2回(諸君・正論2誌合計)しかなかった。意見。2000年代になり、寄稿者が固定化されると雑誌のカラーが一気に過激化し始めた。それまでは寄稿者間での論争が頻繁にあったがそれがなくなり始めた。

筆者が考える所によると最も大きい変化は3.冨田メモで保守論壇がうろたえているかのように思えたらしい。その中で常々朝日新聞が否定される文面が作られるが、朝日新聞が攻撃され始めた大きな理由が「最も影響力のある新聞だったから」という余りにストレートな理由だった。

本の問題点、というには大げさかもしれないが筆者が朝日新聞系列出版社で発行していた『論座』の元編集長なので、立ち位置が『正論』『諸君!』の内容に疑問を持ち、懐疑的な姿勢を持ち続けている。そのため両誌の論文の内容に関する事実誤認は原書にあったいるので正確だが、意見が2分する問題にはチラチラと筆者の心情が伺える。

私が希望していたのは良し悪しはさておいて、どう変わっていったかという点を掘り下げて欲しかったが、筆者が社会学者ではないのでそれを求めてもしょうがないのだが、それは本書でちゃんと触れられたので大きな減点ではない。

3年前の『諸君!』に

「日本の原子力施設の耐久性能は日本一に違いない」

「恐怖心をいたずらに煽る国内の『反核』の圧力により、〔原発〕推進側のアクセルに過剰なブレーキが作用しるのが日本の状況と筆者は見ている」

と書いたらしいが、震災後にも

「飯館は低線量で避難の必要はない。政府は将来の線量予測を過剰評価しており、その介入政策には根拠がない。(略)」

と書いており、日本が放射線で汚染されても(仮に線量が低くても)保守陣営としては問題は無いのか?筆者は疑問を呈している。

また冷戦中の論者は「各国にはそれぞれの愛国心があり、それを許容しないと自国の愛国心も許容されない」と考える筆者もいたらしく、最近の憂国者は窮屈で何かに賛成し、何かに反対し何かに賛成する、イデオロギー不在のようだ。

更に在特会などネットウヨと呼ばれる過激な意見の持ち主は、これに加えて(韓流に反対して)同じフジサンケイグループであるフジテレビにもデモへ行った。誰も味方についてくれないのか、もう少し余裕を見て静観してればいいのに・・・と思ってしまう。もっと単純に言うとドラマくらいどっちでもいいじゃん、と思うのだが。韓流ドラマの日本放映はエンターテイメントに関する韓国政府の国策であり、日本も同じように政府が国策で行えば韓流ドラマなんか目では無いほどのクオリティーが作れると思うのだが、官僚が駄目なのか日本のドラマのレベルが低いのか海外で人気のある日本の番組はアニメやバラエティー番組、ドラマであっても「おしん」くらいといった散々な状態。反韓の方々もどっちに文句を言えばいいだか・・・という感じではないかと要らぬ心配をしてしまう。

それに納得しないのか最近では韓国・電通・民主党・吉本興業・マスコミ・・・による陰謀という論者もネットには少なくない状況でこっちも頭を抱えてしまう。その1人が片山さつきという国会議員というのも拍車を掛ける。もう少しでロックフェラーやフリーメーソン、ユダヤ人、CIAや宇宙人と色々な奴が敵として出てこないか心配してしまう。

 

というような最後は国を憂う文章になってしまいました。

 
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投稿者: : 2012/06/14 投稿先 BOOK, 政治,