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月別アーカイブ: 11月 2011

1993年の女子プロレス(書評っぽいもの)

1993年の女子プロレス
紙質のせいか妙に分厚い、勿論内容が濃いというのも理由だ。

全日本女子プロレス経営人の壊れっぷり、プロレスラー同士の嫉妬、プロレスの領域をはみ出るガチぶり。

どれをとっても異常だったことが良く判る。

クラッシュギャルズ・ライオネス飛鳥・長与千種に憧れて入門した世代が、先輩を抜くため・見世物と見られないため、格闘技の宝塚と見られたくない、という欲求から、格闘技思考や危険なプロレス、言い変えれば過激なプロレスを目指す。
ブル中野や北斗晶の登場。金網デスマッチのトップからのトペコン。これにより男性にもアピールするようになる。団体対抗戦が更に火をつける。

しかしながら余りの過激なプロレスにより男性客は増えたが、女性のファンが減っていく。その流れで女子プロレスラーになりたい、と思う人が減ることになった。

ブル中野・北斗晶など大物レスラーの引退によりレスラーの数が減っていき、全女が倒産。プロレス界全体の不況もあり、団体の乱立。今は地方興行を打つこと自体が難しくなる。

著者はこのような栄枯盛衰をヘーゲルの言葉から引用して、

「ミネルバの梟は黄昏に飛び込たつ」

と表現している。

数多くの女子プロレスラーへのインタビューを行ったが、北斗晶はインタビューの採録の許可が下りなかったため、著者の文章を代載しているが、女子プロレスの歴史を俯瞰するような文章になっており、そんなに熱心に追っかけていなかった私にはわかりやすい文章だった。巻末には女子プロレスの起源に始まり2011年までの詳細な年表があるが、この著者の文章を先に読んだほうがより理解しやすい。

同じ著者の「完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)」でも素晴らしいノンフィクションだった。こういったノンフィクションが増えることをもっと読みたい。
完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

 
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投稿者: : 2011/11/30 投稿先

 

小林信彦は今のうちに読んでおけ

森繁さんの長い影

小林信彦の「森繁さんの長い影」を読了。

週刊文春のコラムをまとめた本です。

私は小林信彦の著作が好きで、かなり信頼している。

若い頃のエッセイでもかなり好き嫌いが多いようで、また後年に読む私たちは小林自身の文章でしかわからないので中森明夫から”小林信彦史観”と呼ばれることもある。

年寄りの愚痴みたいなのはちょっと・・・だが基本的に好きである。
談志は「自称天才」とバッサリ切り捨て、志ん朝が好きなようだ。
名人―志ん生、そして志ん朝 (文春文庫)

かなりお年なようで眼が芳しくないらしく、TVを余り見ずにラジオを聴くようだ。

特にTBSを聴いているようだが、TBSがストリームを終了させ、伊集院光の「日曜大将軍」が終了した後は文化放送を聞くのが増えたようだ。ここからTBSラジオはおかしくなったと言い切っている。

年寄りの愚痴は嫌いだが、戦中~戦後の記述には色々と学ぶところが多い。

この本の中での「不安な時代の読書」というコラムには次のような記述がある。

いいですか。<新型爆弾(原爆)>が広島、長崎に落とされたとき、大新聞は「白い布をかぶっていれば大丈夫」と読者に呼びかけたのですよ。白い布は光を反射する、とか、あとで考えればムチャクチャな話です。

これは東京電力福島第1原発事故の頃、「ティッシュでも放射線は通さない」とか抜かしていた、いわゆる御用学者と変わらないわけで、こういう大惨事の時にパニックを抑えようとしたのか、隠そうとしたのか、戦中と今は変わらんですなぁ。これは政権が民主党であろうが自民党であろうが共産党だろうが同じことをしただろうなと思っている。

また別の本、
B型の品格―本音を申せば

では”何故日本人は血液型を気にするのか?”という疑問に

(アメリカ人は自分の血液型を知らないという人が多いらしい)

戦中にいざと言う時に輸血しやすいように自分の洋服に血液型を書かされたため

らしい。

ただ、タイトルにもあるようにこの人は血液型で性格の傾向があると思っているようで、そこが気に入らないのだが。

映画の批評も見たくなるように巧いプロットと批評を書く。戦後から見ており黒澤映画はリアルタイムで見て日本では劇場未公開のものまで見ているので説得力が違う。

最近のお気に入りは長澤まさみ、堀北真樹、綾瀬はるか、小池栄子のようである。

しかし最初に書いたように、またエッセイでも自身でもそろそろ・・・という感じになっているので、読むのは今のうちである。

たぶん、死後に今絶版になっているのが復刊するかもしれないが。

 
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投稿者: : 2011/11/29 投稿先 芸能,

 

談志の死去と米朝の哀しみ、そして老い。

11/23に立川談志死去の報を聞いた。
翌日のTV、ラジオ、新聞では「追悼をお祈りします」フィーバー状態。
私自信もこんなにショックを受けるとは思ってもいなかった。

その中で注目したのは桂米朝のコメント(11/24の中日新聞より)

惜しい噺家を無くしました。いろいろと世間に物議を醸したことがあったが、”無茶”を演じていていたような気がする。
ああ見えても、神経の細かいところがある。
最後に会うたんは昨年の秋。
私の家に来てくれて、ひたすら昔話を始めた。こないに昔のことを覚えている男もちょっといてないんと違うかな。
落語界に大きな旋風を巻き起こした談志がおらんようになってしもたんですなぁ。
こない早う死ぬやったら、もっといろいろと話しておきたいことがあったのに・・・
なんや心に穴が開いたようです。

枝雀に先立たれ、吉長に先立たれ、小さんに先立たれ・・・

談志も著作の中で「上方噺家で一番気が合うのは米朝さん」

といっていた位。

(ちなみに仁鶴は「落語はうまいが気が合わない、と言っている。)
長生きもこうなったらある種の不幸だ。
その3日に、偶々ブックオフで買った
en-taxi No.16 (WINTER 2007) (ODAIBA MOOK)

en-taxiNO16

をパラパラめくっていたら、
「誰も知らない小さんと談志
    小さん、米朝  一  二人の人間国宝」立川談春にて(作者である立川談春)に加えて立川談志・柳家小さん、柳家花緑・桂米朝・桂小米朝(現桂米團次)が絡んだ話を書いていてビックリした。偶然だったから。

時期は立川志らくが真打ち昇進後の立川談春である。
立川談春が真打ち独演会に米朝の持ちネタである「除夜の雪」をするにあたって米朝に稽古をつけて貰う。
またその独演会のゲストに柳家小さんを呼ぼうと苦労するという話。
(当然小さんは談志の師匠でその後立川流を創設、以後交わることは無い。)
この話自体すごく面白いが、全部は省く。
その中のの一節、

談志がプレイヤーとして体力、気力が充実している頃は何の問題も無かった。ホームランぐらい簡単さ、と口笛ふきながらカッ飛ばして帰ってくれば、それで済んだ。どんな種類のファンも黙らせる、さすがと唸らせる実技があった。談志も安定できた。だが体力の低下で打球がフェンス際でおじぎするようになると、談志自身つらくなるだろう。談志が教育して作り上げた観客は三振に1点やれと思っている人達は、それが野球の醍醐味なんだと信じている人達は談志の老いを許せない。談志に質を量を求めてくる。

落語界のミスターも傷ついている。
しかしミスターを取り巻く状況はオリンピックの総監督に納まるミスターすら許さない。次のオリンピックでも四番を打つことを求めている。
誰もミスターを救えない。
体力、気力の限界で戦っている談志に談春が甘ったれた想いをぶつけることはできない。

ちょっと老いの”しんどさ”がわかったような気がした。まだ老いを実感する歳ではないのだが。

2015/3/20追記:

米朝と談志のエピソードに関しては、こちらの本も詳しい。

ユリイカ2012年2月号 特集=立川談志

 
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投稿者: : 2011/11/28 投稿先 芸能, NEWS

 

浅草キッドの玉ちゃんと語る 俺たちのプロレス変態座談会 (エンターブレインムック)

浅草キッドの玉ちゃんと語る 俺たちのプロレス変態座談会 (エンターブレインムック)

自分がプロレス・格闘技から離れて、内容が変態すぎて内容はすべてわかりませんが、玉ちゃんの”昭和”な言葉選びのセンスが素晴らしい。

早すぎたのDS=ゲームウォッチ

昭和のダウンロード=テレビの前で音楽番組を録音する。

また、”入場テーマ曲変態座談会”では各選手の入場テーマの批評の中、NO.1を
佐竹雅昭の入場テーマ(『怪獣大戦争』のメインテーマ、『怪獣大戦争マーチ』の新編曲ヴァージョン)が最高であるとの結論に
我が意を得たり

という感じです。

“言ってる事はよく分らないが楽しそう”(By 山下達郎・大瀧詠一 in サタデー・ソング・ブック新春放談)

で面白い本でした。

 
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投稿者: : 2011/11/21 投稿先

 

Michel Legrand – Disco Magic Concorde

Michel Legrand – Disco Magic Concorde (1978)
一体何なんでしょう、このレコードは….

”ルシュフォールの恋人”や”シェルブールの雨傘”などの名映画音楽を作曲したルグランが1978年に発表したディスコ向け作品。周りにどう説得されたのか、もしくはイッチョ小銭でも稼ごうと思ったのか、なんとも駄作。

一応映画音楽をモチーフにした曲にしつつ、恐らく頑張ったんだと思います。ルグラン風の名ストリングに続いて、英語で歌われるボーカルにエレキベースがうなる、8ビートのリズム、変に”ナウなヤングにバカウケ”すると思ったと思います。なんだかスーパーのBGMに合いそうな感じ。当時のディスコマナーに従った作品なんでしょう。
ググって見るとクレジットは以下の通り。

Arranged By – Hervé Roy
Artwork [Maquette] – Jean-Loïc Delbord
Illustration – Raymond Moretti
Producer [Production] – Pierre Vassal, Surova
Producer [Réalisation] – Dominique Rousseau, Yves Rose*

曲リストは

DISCO MAGIC CONCORDE
LES BALADINS DU SIECLE D’AUJOURD’HUI
BRIAN’S SONG
LES MUSICIENS
MAGIC CONCORDE’S BIRD

こちらで一部試聴が出来るようです。

百歩譲って無理やり褒めるとすると「アース・ウィンドウ&ファイヤーをに影響を受けルグランがディスコを名調理!!」って感じ・・・なの・・・のか?

Disco

← これと同じかは不明です。こっちのジャケもかなり変ですが。

 
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投稿者: : 2011/11/16 投稿先 Music

 

薬が変わりました。

10年以上”うつ病”と診断され、最近”こんなにうつ病が続くのはおかしい”ということになり、先月からそう鬱病の投薬に変更されました。
そこで”ラミクタール”というお薬が追加されたのです.

飲んでからうつが少し改善され毎日散歩が出来るまで治ってきました。発疹が出たら使用を止めるといわれたのですが特に発疹はありませんでしたので、SRNI系のサインバルタンという鬱病薬の減らし、ラミクタールを増量する”という方針になりました。

このラミクタールを夕食後と朝食後に投薬するのですが、朝食を食べないは薬のみを飲んでます。
そうすると異常に眠たいことを実感。朝8時に起きたもののお茶を汲みに行っただけでそのまま2度寝。起きたのは13時という体たらく。

うーん・・・

 
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投稿者: : 2011/11/10 投稿先 メンタル

 

河村名古屋市長のインタビューがヤバい

11/8(火)中日新聞(愛知県内版)にて定例会見でも一問一答が載っていたが、ちょっとヤバい。
この時は連携している愛知県知事が来年度の住民税10%減税を見送ったことを

「行革を出来ないから減税もできない」と不満を漏らした、とそれに関係する質問が続く中、以下のようなやり取りが。

-中日ドラゴンズが日本シリーズ進出を決めました。

ただ1つの心の救い。大変うれしい。落合監督さんにサンキィーベリーマッチということでしょう。

サンキューベリーマッチって。
私は愛知で育ったので文字だけでどんなイントネーションで話したかわかるが、さすがに「サンキューベリーマッチ」は使わない。

 
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投稿者: : 2011/11/10 投稿先 NEWS

 

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