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陰謀史観 (新潮新書) 秦 郁彦著

陰謀史観 (新潮新書)

歴史の専門家がウヨが言いがちなコミンテルンやウォー・ギルドナンチャラ・3s・真珠湾攻撃わざとやられた説・・・などなどを一刀両断とは言わないが、バッサリ切った本。

と学会などでは論破されている田中上奏文、石原完爾が言い出した世界戦争論だなんだ色々戦争に使われてきた。

今現在の陰謀史観はほぼ以前からあるもの焼き直しに過ぎないことを表す現代的状況を体現する田母神論文批判には1章を費やしている。

 

田母神論文の実物を読んでないのだが、コミンテルン陰謀論をメインに「日本は悪くない」と声高に叫ぶが表彰したアパホテル含め歴史家が殆ど褒めてないというだけでそれ程度の内容なんだが、それなりの高名な人が絶賛し、その保守的姿勢も相まって日本会議系がバックアップし選挙に出馬、あやゆく当選しそうになる状況になってる。

たいてい、フリーメーソンやここで出てくるコミンテルンやらその一つで全て完結してしまうマジック・キーワードが出てくる時点で・・・

そんな簡単に政治や国際状況は変わらない。ユダヤ人だけで世界は回ってない、という当たり前なことを再確認できる。

新書だけどちょっと読みすすめるのが手間というのが難点かつ内容が凝縮されているので全体を捉えやすいというコインの裏表になっている。

 

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投稿者: : 2015/03/10 投稿先 BOOK, 政治, , 俺の好物

 

ゆめいらんかね やしきたかじん伝 角岡 伸彦 (著)

ゆめいらんかね やしきたかじん伝 「殉愛」以前に書かれたやしきたかじんの評伝。

一部のネットではたかじんの出自についてが大きく取り上げられた。「たかじんのそこまで言っても委員会」やってた人が在日朝鮮人だった(出身地も西成区を天王寺区とごまかしていた時期があった)というのが結構驚くとともに、長いこと連れ添ったスタッフや会社を結構素早く切って行くことや東京に対するアンビバレンツな感情などが取材で明らかになていく。歌手としては東京で売れなければいけないというプレッシャー、何回か東京に進出しているが(秋元康とはその際に知り合っている)、それが失敗する旅に東京への複雑な感情を持つものの、自身の最大のヒット作が「東京」という曲という最大の皮肉が面白い。

読んでいくと非常に気の弱く優しい人で、プレッシャーに弱く繊細で自分を演じているという点において横山やすしを思い出させる。小林信彦の「天才伝説・横山やすし」に書かれた自分のキャラに憑依する横山やすしに似た人だなぁと思った。

自分を演じるのに疲れていたという証言もこの本には書かれている。

基台の頭の回転の早さと繊細さ、自己演出。

辛坊治郎という「巨悪」 – kojitakenの日記
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150226/1424908986

を読んで思ったんだがたかじんはそのような出自で政治には一定の距離を撮っていたのになぜ「たかじんのそこまで言っても委員会」を始めたのか考えてみたんだが、芸能という点で見ると上岡龍太郎の不在が大きいじゃないだろうか?

関西芸能人には「理屈言い」とも言えるジャンルがある。その理屈は正確でなくてもよく「屁理屈」でもいい。その上岡龍太郎が関西芸能界で唯一と言ってもいいくらい見事な引き際(引退)によりこの「理屈言い」の枠が開いた。そこに入ってきたのがたかじんだったじゃないだろうか?そこまで言っても委員会のパートナーが辛坊治郎というのもよみうりTV制作という要素以外に、辛坊治郎が上岡龍太郎から最も嫌われた在阪民放局アナだったというのが皮肉にも物語っている。上岡が辛坊治郎を嫌った理由は「アイツは芸人を見下している」というものだったが芸人ではなく歌手であるたかじんにはあってたんだろう。

たかじんが関西芸能界に残した功罪のうち、そこまで言っても委員会は罪の部分だと思っている。関西において時折右な発言をするというのはラジオの得意技だったんだがそれをTVに持ち込んだというのはたかじんの発明であり、今の状況を作ったすくなくない要因だと思う。

ある時、たかじんのブログに「俺はフリップ芸を極めたい」という事が書かれていた。あの指し棒とフリップで笑いを取る方法はすきだったのでそれはいい!と私は同意したんだが、くしくも委員会にはフリップはなかった。

あのへんから自分の望む芸が出来なくなっていったのかもしれない。

ということで芸能の視点からたかじんのあれこれをまとめず書いてみました。

 
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投稿者: : 2015/02/27 投稿先 BOOK, 芸能, TV, 政治,

 

ぴあmusic complex 坂本龍一責任編集号の情報を集めてます。

先日書いたぴあmusic complex 坂本龍一責任編集号の件、ネットで調べると色々断片が出てきた。

雑誌の内容はこんな感じでした。

PMC ぴあミュージックコンプレックス
新装刊第3号 1991年11月20日発行
坂本龍一 責任編集 HEARTBEATをめぐる僕の旅 全21ページ
○鼓動や増殖などテーマに分けて全100枚の影響を受けたアルバムをセレクト
○テイ・トウワ、サトシ・トミイエ、YOSHIKI(X JAPAN)
宮沢和史(BOOM)、今井寿(BUCK-TICK)、鈴木慶一
よりの500字前後のメッセージ
等々

http://twitter.com/ElectolPhin_4D/status/461407411790569472

まさにこの方と同じような学生でした。

この画像と記憶を元に坂本龍一が選んだ100選をアップ予定。

 
1件のコメント

投稿者: : 2014/12/22 投稿先 CD, Music, Twitter, 昔々,

 

ぴあmusic complex 坂本龍一責任編集号がどこにもない

古本屋にもオークションにもない。たしか持ってたはずなんだけどなぁ・・・

 

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ぴあmusic complex 坂本龍一責任編集号

確か坂本龍一が選ぶ100枚という特集が面白かったので一時期それを参考にCDを買っていたくらい。

そのうち坂本龍一よりそっちで紹介されたCDばっかり買うようになったんだけど。

誰かがブログでも書いてないかなと思って検索しても全く載ってない。

やっと探したのがこれ。

誰かオークションに出さないかな。1000円くらいなら買うのに。

 
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投稿者: : 2014/12/18 投稿先 BOOK, CD, Music,

 

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言 – NHKスペシャル取材班 (著)

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言

NHKスペシャル取材班

テレビで放映された時は面白くて見てしまう作品だったが、それに追加されて(批判された四方氏からの反論も掲載)発刊された本。

この本は当時知られていなかった事実、捜査に参加していないはずの滋賀県警が犯人をあと一歩まで追い詰めていたこと、脅迫電話をかけてきた女性が(当時は大人の女性と子供の2人と考えられてきたが)最新の分析で中学生と幼児2人、計3人だったこと、脅迫電話に使われた録音テープの音声はかなりの技術がないと作成出来ないこと、

更にこの本の一番の核は「キツネ目の男」との攻防と現金引き渡しを大きな軸にして、「なぜ未解決になったのか?」という疑問を正面から取り上げたこと。キツネ目の男を職務質問してもそこから事件解決には至らない、という見方が上層部にあったこと、etcありますが、

も含めて、当時の捜査員に注意深くインタビューしていて読ませる本。

しかし本題は

「何故あの事件は未解決になったのか?」

ということに取材の力点が置かれている。犯人を探すタイプの読者には不向き。

様々な偶然と捜査指揮系統・縦割りによる混乱と情報共有が乏しかったこと、(デジタル無線など)技術的な問題などなど。

ある捜査員の証言では「犯人は最初素人集団だったが、事件とともに技術が向上していった」という証言。

結局、本の中で捜査員は悔しさを今でも滲ませながら「結局なんだったんだろう・・・」と思っていること。時効成立後にも警察として総括は1回もされなかったとのこと。

自分は子供の頃に発生した事件だったが、著者たちも殆ど同じ歳が調べたことも読んでるこちらをひきつけている。

後に通っていた予備校の講師がグリコ・森永事件の犯人と目されて尾行を付けられていた、という話を思い出した。講師は結構左翼っぽい言動をして人だったが、この本を読むと捜査陣は脅迫文の雰囲気か全共闘運動などの左翼活動の経験があるだろうという見込みを立てていた時期があったとのこと。その関係だったのかもしれない。ただ、なんとなくで何で?という点が当時を生きた刑事の勘なんだろうとは思うんだが私にはよくわからなかったし、本にもその根拠は書いてない。ちなみにその講師の話だと尾行している刑事に「俺じゃないと偉い奴に言っておけ」と言いその後尾行はなくなったとのこと。

読み応えのある本だった。

 
1件のコメント

投稿者: : 2014/06/17 投稿先 , 俺の好物

 

南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか 笠原 十九司著(平凡社新書)

100田先生が南京大虐殺は無かったというので図書館から借りて読んでみた。

南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社新書)

 

読んだ結果、南京大虐殺はあったということらしい。本書から引用すると次の通りだそうだ。

南京大虐殺が「あったか」「なかったか」レベルはすでに学問的な「決着」はついたといえる。議論が残されているとすれば、南京事件の規模の問題、すなわち犠牲者総数の問題であり、それを議論するための事件の定義(地域、期限、行為など)の確認の問題である。これらの課題は本来ならば、センセーショナルではなく、学問的。歴史的論争が可能な問題である。

学問的論争が終わってもなお出てくる反論は学問的なところとは違うところから出てくるのでなかなか終わらない、とのこと。

そして南京大虐殺「なかった」説の殆どの言説は東京裁判にて松井石根中支那方面軍司令官の弁護人が主張した内容を元にしておりすべて反論されているらしい。今あるのはそのバリエーションでしかない。そのパターンは次の通り。

伝聞証拠説
中国兵・中国人犯行説
便衣兵・便衣隊潜伏説
埋葬資料うさんくさい説
南京人口20万人説
戦争につきもの説
略奪ではなく挑発・調達説
大量強姦否定説
中国の宣伝謀略説
中国とアメリカの情報戦略説

これらは「ホロコーストなかった説」と似たパターンのような気もするが、当然それらもすべて反論されている。

東京裁判に否定的な見解を持つことで有名なパール判事も

パール判事は南京暴行事件の事実は立証されたと認定したうえで、しかし、刑事上の責任を問い、松井を「不作為の責任」で死刑するのは証拠不十分のため不可能であると反対したのである。

と事実認定は行っており、「なかった」派には味方になってくれない。

また当時報道がされなかった、という100田説については「ニューヨーク・タイムズ(1937年12月19日)」「フィナンシャル・タイムズ」などが既に報道しており、事実誤認らしい。

 

それでも「なかった」説派は「著者の学説が誤っている」という説を唱ているらしいが。「笠原 南京大虐殺」で検索すると反論誹謗中傷・罵詈・雑言ばかりらしいが「Kasahara  Nanking」で検索すると全く別の評価が見られるとのこと。

私自身、戦争中の歴史に詳しくなくても

「戦争中に敵の軍隊が来て誰も死なないはずがない。大虐殺と名付けるかはどうか別にして死者がゼロ人とは考えにくい。」

と思っていた。

どうもこの手の歴史修正主義者たちの言動がいやーな感じがするのは、それなりの責任を持たずに結論を出しているような気がするからだ。私自身匿名のツイッターでもそれなりに覚悟してツイートしてる。作家である100田先生ならなおさらのことと思うがそこには覚悟が足りない気がしてる。

 

6/19追記:また言っておられるようだ。

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投稿者: : 2014/03/23 投稿先 政治, , 事件・事故

 

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)前から好事家には話題になっていたこの本。図書館にあったので借りてきた。536ページ、厚さ3.5 cmの重量。なのに面白く結構なスピードで読み終わりってしまった。「もし書いてあることが本当なら」という条件付きで言うとスゴイ本です。タイトルからあの通称「ロズウェル事件」関係を期待すると肩透かしを喰らう。その記述は少ししか触れられていない。調査報道をもとに丁寧な聞き取り調査や文書開示請求をおこないひとつひとつ事実をあきらかにしていく。ちなみにあの事件の真相は「確かにUFOは落ちたがそのUFOはソ連製であった。また宇宙人のように見られる生物が乗っていたが宇宙人とは断定出来ない。(他の書評には奇形化した障害者だったという記述があるが私が読んだ5刷では探せなかった)」というもの。それ以前に冷戦は始まっていたがこれをきっかけに兵器開発の量がより強力になった、とのこと。その兵器開発(核兵器を含む)の実験地として選ばれたのがエリア51と呼ばれる地区だった。最近ようやく政府が公式に存在を認めたエリア51」

エリア51

エリア51

この冷戦中の兵器開発の歴史が本書の中心。ロズウェル事件のきっかけになったUFOは空中静止と全身を繰り返す技術をもっていたらしく、本を読む限りその技術を再現出来なかったらしい。結局なんだったんだ?そんなスゴイものがあるなら冷戦はソ連の大勝利と思うのだがそうはならなかったのはなぜ?という疑問には答えてくれない。

今まで色々UFO関係の本(懐疑派)を呼んでいたのでUFOと言われている飛行物体がステルス戦闘機であることは知っていたが、UFOに関する心理的パニックを防ぐために様々な工作がされていたことはよく知っているがそれぞれの本と本書との間には結構な違いがある。

また訳がこなれてないというか、アメリカの出来事なので当然カタカナ表記が多くなるので混乱して前に戻って読み直すことがあった。

それにしても無茶やってるわ。

まずスゴイのはここで行われている内容に関して大統領ですら「知る必要がない」という理由で情報開示を却下されているということ。また完全な分業制でほんのひと握りの人しか進められているプロジェクトについて全体像がわからないという点が徹底されていること。また核実験が数百と繰り返され、中には原子炉を意図的に破壊したことがあるという。しかも壊しただけでどう事故を収めるかなどの教訓はまったく学べなかったようでスリーマイル事故の際には実験が役に立たなかったとこも記されている。

やたらと繰り返される核実験。汚染しようがほかりっぱなし。

CIAと空軍での役割分担がしばしば問題になり、大統領が仲裁に入る事もあったようだ。CIAが「情報を得るため」に開発していたのに対して空軍は「敵を攻撃するため」と目的が違うためであったようだ。

放射能に関する人体実験はえげつない。知的障害者などに直接放射能などを投与して影響を調べる実験を行っており、裁判にもなったが結局実験資料に関しても情報開示はされないままとのこと。

冷戦中の緊張感が兵器開発を余計にヒートアップされ、その技術進化がさらに緊張度を高めていく。費用は惜しみなく注ぎ込まれる。

今でこそソ連がなくなり冷戦は終わったがまだ実験は同実験場で行われているらしくどれがオサマ・ビン・ラディンの暗殺などに活かされいるようだ。

どこまでが真実でどこまでが調査ミスまのかわからないがとにかく圧倒されてしまう。

 
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投稿者: : 2013/09/21 投稿先 , 俺の好物

 
 
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