RSS

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言 – NHKスペシャル取材班 (著)

17 6月

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言

NHKスペシャル取材班

テレビで放映された時は面白くて見てしまう作品だったが、それに追加されて(批判された四方氏からの反論も掲載)発刊された本。

この本は当時知られていなかった事実、捜査に参加していないはずの滋賀県警が犯人をあと一歩まで追い詰めていたこと、脅迫電話をかけてきた女性が(当時は大人の女性と子供の2人と考えられてきたが)最新の分析で中学生と幼児2人、計3人だったこと、脅迫電話に使われた録音テープの音声はかなりの技術がないと作成出来ないこと、

更にこの本の一番の核は「キツネ目の男」との攻防と現金引き渡しを大きな軸にして、「なぜ未解決になったのか?」という疑問を正面から取り上げたこと。キツネ目の男を職務質問してもそこから事件解決には至らない、という見方が上層部にあったこと、etcありますが、

も含めて、当時の捜査員に注意深くインタビューしていて読ませる本。

しかし本題は

「何故あの事件は未解決になったのか?」

ということに取材の力点が置かれている。犯人を探すタイプの読者には不向き。

様々な偶然と捜査指揮系統・縦割りによる混乱と情報共有が乏しかったこと、(デジタル無線など)技術的な問題などなど。

ある捜査員の証言では「犯人は最初素人集団だったが、事件とともに技術が向上していった」という証言。

結局、本の中で捜査員は悔しさを今でも滲ませながら「結局なんだったんだろう・・・」と思っていること。時効成立後にも警察として総括は1回もされなかったとのこと。

自分は子供の頃に発生した事件だったが、著者たちも殆ど同じ歳が調べたことも読んでるこちらをひきつけている。

後に通っていた予備校の講師がグリコ・森永事件の犯人と目されて尾行を付けられていた、という話を思い出した。講師は結構左翼っぽい言動をして人だったが、この本を読むと捜査陣は脅迫文の雰囲気か全共闘運動などの左翼活動の経験があるだろうという見込みを立てていた時期があったとのこと。その関係だったのかもしれない。ただ、なんとなくで何で?という点が当時を生きた刑事の勘なんだろうとは思うんだが私にはよくわからなかったし、本にもその根拠は書いてない。ちなみにその講師の話だと尾行している刑事に「俺じゃないと偉い奴に言っておけ」と言いその後尾行はなくなったとのこと。

読み応えのある本だった。

広告
 
1件のコメント

投稿者: : 2014/06/17 投稿先 , 俺の好物

 

未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言 – NHKスペシャル取材班 (著)」への1件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

 
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。