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血族の王―松下幸之助とナショナルの世紀(岩瀬 達哉著)

31 7月

血族の王―松下幸之助とナショナルの世紀
復讐する神話―松下幸之助の昭和史 (文春文庫)

今まで何で読まなかったと思うくらいの労作でした。「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助の経歴を「松下電器などへの取材をせずに」松下幸之助の様々な面を取材した本です。

同じような本は「復習する神話-松下幸之助の昭和史」があり、そちらを読んでいたが、その本とは取材内容が若干異なる。「復習する~」で営業の前線へのトップの復帰、コンピュータ撤退の決断、というトップの過剰な介入、PHP運動が元々財閥指定からの解除を狙ったものであったことなどが印象に残っている。

変わって「血族の王」はその過剰な介入を招くことになった要因、美談と呼ばれる逸話に関する裏話。三洋電機の井植兄弟への敵対心(皮肉なことにその後三洋電機は松下グループに)、娘婿である松下正治氏への冷遇、幸之助が断行した若返り人事(役員であった山下氏の社長抜擢)からそれを妬む幸之助、コンピューター撤退後、松下電器がコンピューターに再度関わった際の部下のフォローとその言葉への喜びよう。
あと幸之助自身は「わしは経営の神様やからな」と自らを正当化の道具にしたこと。いまや検証もされない、生家和歌山から大阪へ飛び出した際の駅名まで、深いところまで検証されている。ことの性質上仕方ないが、第2婦人の存在は当時センセーショナルだったらしいが、現在の松下幸之助逸話からは完全に無視されている。

現在、松下グループは中村体制から聖域無き改革、テレビ事業の失敗による大リストラなどまさ幸之助がいれば・・・と思われる路線だが、ある程度は生前からやっていることも指摘されている。

PHPで発売している幸之助語録など読む人にはお勧めの本です。

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投稿者: : 2012/07/31 投稿先 BOOK, , 俺の好物

 

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